子宮内容除去術

入院してる時は、早く家に帰りたくて、コレが済めば家に帰れるって思って待ちに待っていた。

実際、麻酔醒めて「本当に空っぽになっちゃったんだ・・・」って改めて思い知らされ辛かった。

分娩と違って寝てる間に終わるから、痛くもなんともないんけど・・・

気持ち的にはこの「子宮内容除去」って言葉もイヤだな。

別のことでは「子宮内清掃」なんていうのもあったりする。これって酷すぎる!!

 

★病名・・・胞状奇胎後

★手術の目的・・・胞状奇胎・胎児共存奇胎、早産後、奇胎の残存を見るために子宮腔内の

                                    再ソウハを行います。

★予定術式・・・子宮頸管拡張術術+子宮内容除去術

                                子宮頸管を拡張し、その後鉗子で子宮内を清掃します。

★手術に伴う危険性

①術中出血

出血が多くした場合は輸血が出来るように準備を行っています。

②感染症

術後感染症の予防の為、抗生剤を投与しますが0.2%程度に術後感染症を起こすことがあります。

③子宮穿孔

手術は実際に見えないところの処置を行うため、0。5%程度に子宮穿孔(子宮の壁に穴をあける)を起こす可能性があります。

子宮穿孔やそれに伴う臓器損傷が発症したと考えられた場合は、投薬したり開腹しその修復術を行ったりします。

④血栓症(肺・脳梗塞など)

術後の血栓症は数万件に1件程度で起こると考えられており、一旦起こると約15%は死亡すると言われています。しかし、本手術は手術時間が短く、さらに頻度は低いと考えられています。

⑤麻酔薬や手術器具などに対するアレルギー

軽いものは発疹程度で経過しますが、重篤な場合は心肺脳など重要臓器障害を起こすことがあります。

⑥術後出血・再手術

手術は実際見えないところを行う為、手術により完全に子宮内容物を除去することはできません。このため術後は、2週間程度出血や腹痛が続きます。再手術を行う場合があります。