胞状奇胎 胎児共存奇胎の体験記
私のブログで同じ胎児共存奇胎の「ココメイままちゃん」に出会いました。
彼女との出会いは、妊娠中の私にとって本当にかけがえのない存在でした。
私が死産してしまってからも、いつも前向きで人のことなんてかまってられない状況だったのに、いつも私に元気をくれました。
私にとって彼女は「優しく、そして強い!素敵な存在」です。
同じ共存奇胎でも、死産した人、出産した人では立場が違うかもしれません。
それでも、本当に人の気持ちのわかる素敵な彼女です。赤ちゃんには出会うことが出来たけれど、彼女のその後は壮絶です。これもまた胞状奇胎の怖さを伝えてくれています。
彼女の了承のもと、ブログのコメントから紹介させていただきます。
★出逢い10月25日
はじめまして。私も胞状奇胎共存妊娠しているんですよ!
今35週となりました。出血などは大丈夫ですか?
私は15週から出血が続き、2か月も出たり止まったりの繰り返しで!
HCGの数値が下がってくると出血も止まったのですが・・・
この病気を抱えながらの妊娠は精神的にも肉体的にも辛いことがたくさんありますよね!
私も、赤ちゃんも母体も危ないかも?と言う時もありましたが、その時に母親として出来ることは何もありませんでした。私は運よくここまで妊娠継続できましたが、先のことを考えてもなるようにしかなりません。今日1日無事に過ごせただけであなたと赤ちゃんは十分に頑張っていると思いますよ!奇胎が悪化せずに順調に妊娠継続出来ることを祈っております。
★経過 11月2日
こんにちは!その後咳など大丈夫ですか?私も咳が出ると転移した?と心配になってしまいますよ!MRIなどの結果は大丈夫でしたか?私もMRIは全身撮り、HCGの血液検査は毎週しています。私はお腹はそれほど目立っていないんです。つわりがものすごくて6キロ近く痩せてしまい、今でも元の体重よりプラス3キロ増で、いまだに夕方からはムカムカして吐いてしまうこともしばしば。18週まではほとんど食べれず脱水で1か月以上入院するほどでした。
出血も続いていたので、もうダメかもということも何度もあり、ここまでお腹の中で育てれるとは思っていませんでした。たまたま運がよかったんでしょうね!
私は20週の時に胞状奇胎とわかったのですが、先生も初めてのケースで当初は絨毛膜血腫と診断されていました。奇胎が悪化するかしないかは、神様が下した結果で受け入れるしかありません。私も先のことを考えるのをやめてからは、だいぶ気が楽になりましたよ!
どうなるか心配してもなるようにしかならないので、ストレスを溜めずに過ごしてくださいね!!
★もうすぐ出産!11月7日
体調はいかがですか?レントゲンの結果もなんともなくてよかったですね!
私も頭痛はひどかったですよ!と言うより、つわりが一番ひどかった時はベットから起き上がるだけでめまいや動悸でクラクラ、寝ていても天井が回っていましたから!
妊娠しているだけで頭痛はつきものですが、奇胎の影響で子宮内の血流やホルモンが異常な状態になっているので、体調の悪さと戦いながら妊娠を続けて行かなくてはいけない過酷さは鬱になっても当然ですよね!私も鬱になったり「もう堕胎するーー」と泣き叫んだこともありましたから!
私は今回二人目の子供で、7年目にしてやっとできた子なのに、こんなに辛いならもう子供はいらないと思ったほどでしたよ。37歳の私にとっては、肉体的に本当にキツイです!
実は昨日の検診で4cm開いているといわれ、近日中に生まれるでしょうと言われました。
どおりで昨日から変だとは思っていたのですが・・・
不定期ですが、陣痛の痛みもあるし、今日、明日中に産まれるかもしれません。
37週と3日!なんとかここまでもちました。
産後の治療などまだまだ大変なことはたくさんありますが、頑張らなくても耐えて行こうと思っています。この病気になって頑張るという言葉が嫌いになりました。だって、何かを頑張ったところで病気がよくなるわけでもなく、どうにもならなかったのですから・・・
先のことはどうなるかは神様にお任せするとして、今の現状を受け入れるのみです。
無事出産出来ることを心から祈っていますね。
★こんにちは、赤ちゃん! 11月25日
6か月おめでとうございます。胎動も感じる頃なのできっと赤ちゃんが元気だよーと知らせてくれているのでしょうね!私は11月8日午前4時43分に2338gの女の子を出産いたしました。
陣痛から3時間を切るスピード出産で病院に着いてから30分足らずで生まれました。
小さめではありますが元気ですよ!
私のほうは産後8日目に子宮内除去手術をして、術後3日後に退院いたしました。
合計12日間の入院でした。
この病気になった人は、たいてい流産、死産、産まれたとしても早産と言う人が多い中37週4日で自然陣痛で産まれ共存奇胎妊娠にしては本当にラッキーだったと思います。
それを考えれば今後の手術や治療があっても、辛いなどと言ってるとバチがあたりそうですね!でも、体が辛くなると弱音を吐きそうになりますが・・・
先生が言っていましたが、私から出た胎盤は「血と奇胎がベットリ付着し、胎盤を見ただけで、子宮内の壮絶さを伺えます」と言ってました。
こんな胎盤を見るの初めてだったそうですよ!
そりゃそうですよね!共存奇胎の患者扱うの初めてだったのですから・・・
ですが、何事もなかったかのようにスヤスヤ眠るわが子は、病気の子宮内で育ったとは思えないような寝顔で、生命力の強さに感謝しております。
私の友人で21週で死産した人がいます。
「妊娠苦しみはいつか必ず終わる時が来るから!!」と励まされてきました。
その人は、10年以上経った今でも「手のひらに乗るぐらい小さかったあの子のことは1日たりと忘れたことはない」といっています。
体調悪く辛い時は、その言葉を思い出して何とか乗り切ったのですよ!!
11月にしては本当に寒くなってきましたね!私の住んでいるところは、最高気温が5℃以下です。お体気を付けてくださいね!!
★その後・・・12月8日
22週突入、おめでとうございます!私も21週に出血がひどく入院させられウテメリンの24時間点滴でしたよ。私は6~7か月の頃は、つらい時期だったと言うか、正直今回は生きて産めることはないだろうと諦めながらも「赤ちゃんが生きている以上はお腹に入れておくかー」と思い辛抱していたことを思い出しました。
赤ちゃんの方は2300gぐらいでも異常がなければ保育器にも済むようです。
8日目ぐらいから体重も増えてきたので、赤ちゃんと一緒にかえることが出来ました。
今はおっぱいもよく飲んでいるので1キロぐらい増えましたよ。
私の方は見たところ、子宮の中はキレイになり、HCGもかなり下がっているのですが、まだ0にはならないので治療をどうするか、来週の検査の結果を見て決める予定です。
入院生活は嫌ですよねー!私も出産までに合計60日病院にいたのですが暇で暇でとっても苦痛でした。春から今まで病院にばかりいたので、ほとんどの看護師さんと顔見知りに!
先生ともすっかり仲良くなってしまいました。
奇胎が悪化しないといいですね!遠く北国から祈っております。
★その後・子宮全摘出・・・2月6日
お久しぶりです。私も無事産まれてくるのを楽しみにしていたのですが・・・
お体の方も大変でしたね。今回の妊娠は心身ともに本当に辛かったことだと思います。
改めてこの妊娠のリスクの高さを感じています。
私は年末に子宮全摘出手術をしてきました(開腹手術でしたのでかなり辛かったです)
HCGはやっと10を切りましたが、私の場合0になるまでは時間がかかりそうです。
先日入院した時に立ち会った助産師さんに言われましたが、私の場合奇胎が胎盤の裏側に包み込むようにあったため、広がらなかったのではと言っていました。悪化するかしないかは、奇胎が付着した場所にもよるようで胞状奇胎になった時点で運命は分かれているのかもしれませんね。
私は妊娠6か月の時、この病気だとわかり、いろんなことを覚悟しなければいけない場面がありました。
その時に思ったのは、今お腹の中にいる子の命の長さはもう決まっていると。
その命の長さを変えることは人間の力で出来るものではない・・・と。
いろんな考え方があるとは思うので、私の考え方は必ずしも正しいとは思いませんので気に障ったらごめんなさい。涼くんは6か月までしか生きられない命だったにも関わらず、それでもあなたのお腹の中に宿りたかったんだと思うんです。
たった6か月での命でも自分のことを愛し育て、産んでくれると思い母親として選んだのだと!!涼くんのその気持ちにこたえ、産み育てた立派な母親だと思いますよ!
そして、今回はあなたを助けるために涼くんが犠牲になったわけではないと思います。
むしろ、涼くんが6か月間の生きるために、痛みや辛さをこらえ、わが身を削ってきたのはあなたの方ではないでしょうか?
私は涼くんのこんな声が聞こえてくるんです。「ぼくを6か月まで育ててくれてありがとう!ぼくはとっても幸せだったよでも、そのぶん辛い思いや痛い思いをいっぱいさせてごめんね」・・・と。
母親を助けるために子供が産まれてくると言うのは、確かにそうかもしれませんが、子供は親を幸せにするために産まれてくるわけではありません。
子供は自分が幸せになるために産まれてくるものです!子育てって、大なり小なり親は苦労するものですよね!こんなつらい思いをしながら育ててくれたあなたのことを涼くんは誇りに思っていることでしょうね。涼くんの亡骸は、辛い苦しい顔なんかしてなかったと思います。きっと安らかなお顔だったことでしょう。
3人家族になれて、きっと天国で喜んでいることと思います。私が何を言おうがあなたの痛みが癒えることはないと思いますが、勝手に書きこみさせていただいてごめんなさい。
また、お子さんが宿ることを心から祈っております。
★その後・肺に転移・・・5月24日
順調に回復されていて、とっても嬉しいです。
私はと言うと、あれからずっと過酷な戦いをしております。
3月に肺に転移が見つかり、抗がん剤治療で入退院を繰り返しております。
HCGはかなり下がっていたのですが、長くお腹の中でもたせた分だけ、体から抜けてなかったのかもしれません。
病気と戦うと言うのは本当に過酷を極めます。使う薬にもよりますが、私は臓器の転移があるため、きつい薬を使っていて髪の毛の抜け落ち、見るに耐えない状態です。
家族の周りの人に子育てをお願いしているので、どんなに辛くて起き上がれないほどの嘔吐でも一人耐えることもたくさんあります。
点滴だけで、飲み食べ出来ない状態が10日ほど続き、今は口内炎で頬も腫れあがり、シミやニキビ等が浮き出ている状態です。
上の子はストレスで、私の入院中に喘息発作で入院してしまったこともありました。
私はこの病気になって思うのですが、この妊娠のリスクはどっちをとっても過酷な運命をたどる確率が本当に高いと思います。
子供が助かる?助からない?早産や障害、母体の危険など。
どれをとっても過酷なことは確かではないかと?
ただ、どの試練にもご褒美が必ずついているとは思いますが・・・
私は運命に身を任せた結果、このようなことになりましたが、いい事も悪い事も、神様から与えられたことで、受け入れるしかないと思っています。
すっと入退院を繰り返していると、いろんな患者さんに出会います。人の力ではどうすることも出来ない命の無念さも痛感しました。
胞状奇胎のHPをお考えになっていると拝見いたしました。とっても悲しいことばかり書いてごめんなさい。でも、私のような現状になることもあるという事も参考にしてください。
コメントをみるとすごーく悲惨そうに見えますが、精神的には落ち込んでいるわけではないんですよ!この病気だとわかった時、すべてを覚悟し、苦労の受け入れ体制は肝に据えましたから!!そして、神様は「その人が耐えられる試練だから与える」私はそう思っています。辛い時はあなたの頑張りを思い出したりもしていました。また、3クール目も頑張ってきますよー!
★その後・抗がん剤治療終了 9月12日
お久しぶりです。お体大丈夫そうでよかったです。
私は7月でやっと治療が終了し今は通院のみとなりました。
私は昨年から今まで生きてきて1番苦しい経験をたくさんしてきました。
でも、私が頑張ってこれたのは、子供の為恥じない親でいたいという思いでした。
今回生まれた子や、上の子の為でもありましたが、一番は空に行った子に・・・という思いでした。
出産した後、子宮の内容物の検査をしたら、二卵性の双子だったもう一人の子は男の子だったと判明しました。エコーに写ることもなく胞状奇胎で亡くなってしまったが、産まれてこようとした子が確かにいたんだと・・・
その子が産まれてこなかった事は、誰も変えることの出来ない運命だったけれど、その子が天国で私のことを誇らしく思える親でいたいと・・・
副作用で苦しい時はいつも思っていました。あなたもおわかりになると思いますが、子供を産んだら苦労の連続なんですよね!育てる苦労をする人もいれば、育てられない苦労をする人も・・・
私は育てられない苦労も育てる苦労もありましたが、それもこれも全部私の子供で私の運命だから!!
涼くんっていい名前ですよね!名前の通りきっとすがすがしい思いで人生を全うし、天に召された事と思います。
お骨をどうするか迷われているんですね。涼くんが成仏するためには!それを考えればきっと答えが見えてくるような気がします。
共存奇胎のHP開設されたんですね!優しい思いが伝わるHPでしたね!おめでとうございます!!
また、長々とごめんなさいね!楽に過ごせることを私も祈ってます。