子宮動脈塞栓術について

妊娠高血圧症候群の疑いにより、管理入院となって3日目。

大出血した私。

こんな書類はもちろん後から見せられたんだけど、内容を書いておきます。

 

★診断名

妊娠22週 胞状奇胎合併妊娠、大量出血

 

★予定している手術の概略

現在子宮からの出血が1リットルを越え、今後止血出来るかわからない状態です。

このため胎児心拍はまだありますが(ただし徐脈60bpm)、子宮に血液を送る第一の血管を

塞栓し、出血のコントロールに努め、この後の処置(子宮内容除去または帝王切開など)を考えて行きたいと思います。この処置によって胎児の命の保証は出来ません。

方法は鼠径部から大腿動脈を穿刺し、同部よりワイヤー及びカテーテルを挿入して子宮動脈を塞栓します。

 

★予測させる合併症と危険性

出血のコントロールがつかない、胎児死亡、感染、塞栓症、予想できないこと(アレルギー等)

 

★受けない場合に予測される症状の推移、他の治療法の選択について

出血のコントロールがつかない場合、帝王切開するしか止血のてだでがありません。

術中出血が多い場合、子宮摘出を行う必要が生じます。

 

何がなんだかわからないうちに・・・

 

夜中に出血してから、あっという間に私の身にいろんなことが起こった。

大出血したから家族を呼んでいる。

子宮からビュンビュン出る血に気が遠くなる。

呼吸も荒くなった。

助産師さんや先生が「ゆっくり呼吸して!」の声も時々聞こえた。

どれぐらい時間が経ったのかわからないけれど、実家の両親がいちばんに駆けつけてくれた。

夫は仕事中でその後に駆けつけたようだ。

輸血も行われた。

もちろん、本人の承諾もいるけど、今ここに残ってる同意書には母が代筆していた。

輸血するよって頭の上では聞いたけれど、それどころじゃなかったな。

その後、ベッドごと違う階のオペ室に連れていかれ子宮動脈塞栓術が行われた。

もちろん、局所麻酔で意識はあったので、ところどころ憶えている。

とにかく痛くて痛くてたまらなかったし、呼吸が苦しかった。

長い長い時間が過ぎ、大部屋から個室に移されて眠ったのを憶えている。

でも、その時赤ちゃんがお空に旅立って行こうとしてたなんて考えもしなかったし

そんな考える余裕もなかった。

 

ただ終わった後に母が「無事に終わってよかった」と言ったのか。

何が無事なんだろうとも思ったけど。

もちろん、娘が無事でよかったということだろうけど。

誰にも怖くて、赤ちゃんが今どうしているのか聞けなかった。

薄々は感じてた。

出血する前まではあんなにポコポコ胎動を感じていたのに、ピクリとも感じない。

ポコちゃんはもうお空に行ってしまったんだ・・・って誰にも聞けずに感じてた。