胞状奇胎と診断後

2007年10月12日

 

13週7日で胞状奇胎と診断されてから、今までかかっていた不妊治療の病院から大学病院に転院となった。

まず主治医から胞状奇胎について詳しく説明を受けた。

そして、今後どうするかと言うことで今回の話を諦める場合の話として、それはもう聞くに耐えない恐ろしい内容だった。

胞状奇胎は普通10週以前に判明することが多く、わかったらほとんどの場合は「子宮内搔把術」と言う名の人工中絶をする。

でも、渡しの場合はもう14週に入っている。

妊娠を希望しない場合でも中期の中絶となるので寝てる間に手術が終わるという形では出来ない。

赤ちゃんもしっかり体を形成していて骨もある。

なので、分娩という形をとらなければならない。この週数では当然陣痛が来るはずもなく、子宮口も開かない。だから、分娩するには子宮口を広げるためのそれはそれは痛い処置。

そして、陣痛誘発剤による分娩。それも1日では終わらず数日に及ぶこともあると言う。

別の方法では、子宮口を広げる処置をした後に、小さな棒を子宮内に突っ込んで赤ちゃんをグチャグチャに潰して、その後、搔把手術をするという方法。

先生には3つ提案された。

もう一つはなんだったか忘れてしまったけど、それも怖い話だったと思う。

聞いてすぐは何を言ってるのか全然わからなかった。

だって、今日もエコーで赤ちゃんは元気に手足を動かしているのに。

ありえない・・・それを終わらせてしまうなんて。

夫と私、私の母で説明を聞いた。

横で母は「今回は諦めなさい」みたいなことを言っていた。

とにかく、その時は「胞状奇胎→癌→大変なことになる(死んじゃうの?)」みたいな方程式がみんなの頭をよぎっていたと思う。

私的には、まずこんなに元気にしている赤ちゃんを死なせることなんて絶対に出来ない!

そして、37歳8か月。これを逃したらもう妊娠できないかもしれない!そんなことを考えていた。夫ともよく話し合った。インターネットでもいろいろ調べた。でも、よくわからない。

 

★先生たちの意見も分かれた

 

10月12日に大学病院に送られて胞状奇胎と診断されて次は15日月曜に受診するように言われた。詳しい検査をするからと。胸のレントゲン、心電図、採血、エコー検査。

エコーは主治医と他の先生がした。私の頭の上で、もう一人の先生が「ダメやろう」と言うことを言い放った。何がダメなのよ?!

主治医は「胎児共存」もう一人は「部分胞状奇胎」と意見は分かれた。

その後、火曜にカンファレンスがあるので大勢の先生と相談してこれからの方針を決定しますと言うことになった。

 

★先生たちの出した結果

 

10月17日水曜日

方針がどうなったのかを夫と聞きに行った。

ものすごく怖くて緊張して覚悟して行ったのに、主治医は明るい声でこう言った。

「行ってみよう!」

それは、胎児共存なので妊娠を今後継続するか、もしくは今回は諦めるかの2択。

後は、家族の判断に任せますと。

嬉しかった!安心した。

もちろん、私たち夫婦は妊娠継続を希望した。母は隣で私を思いやめてほしそうにしていたけれど・・・

ただ、胞状奇胎は染色体異常が出る場合があり、先天的に障害を持って生まれてくる可能性もあるとのことで、15週半ばに羊水検査をすることになった。

これで、胞状奇胎の異常が見つかることもあるし、出てこないこともある。

ダウン症などの染色体異常もこれでわかるわけで。

ダウン症だったら妊娠をやめるのか?とか気持ちは複雑だった。

しかも、羊水検査の結果は4週間後しかわからない。

4週間後は、20週の手前。

その時ダメな結果が出たら・・・あの恐ろしい方法が蘇ってくる。